「力及ばず」とは?
ビジネスにおける使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「力及ばず」とは?
「力及ばず」は、能力が期待した地点まで到達しなかった様子を表現した言葉だと言えます。
「力及ばず」は「力及ぶ」を否定形にしたものです。
そして「力及ぶ」は「力が及ぶ」ことです。
これは、能力や影響範囲が、期待して地点にまで到達することを意味しています、つまり、ある一定の基準に対して「及ぶ」や「及ばない」と表現しているのです。
これらのことから、「力及ばず」が「能力が期待した地点まで到達しなかった」という意味で使用できると分かるのです。
「力及ばず」のビジネスにおける使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「力及ばず」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、取引先に便宜をはかろうとしたとします。
しかし、あと少しのところで、上手く行かなくなってしまったのでした。
このような場合には、「この度の件では、力及ばず申し訳ございませんでした」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分の能力が成果を出すまでに到達しなかった様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「及ばず」の使い方に注意しましょう。
これは「力が及びませんで」のように置き換えて使用する事も可能です。
同じ意味の言葉でも、印象を変化させる事ができるのです。
実際の状況に応じて、適した表現を選択するとよいでしょう。
「力及ばず」を使った例文
「力及ばず」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加えると、自然な印象の表現を作り出せるのです。
・『力及ばず申し訳ございいませんでした』
・『この度は力及ばず、残念に思っております』
・『今回は力及ばず、大変無念でございます』
「力及ばず」の類語と敬語での言いかえ
「力及ばず」の類語と敬語を解説していきます。
「力及ばず」の類似表現
「力及ばず」の類似表現には、「力届かず」があります。
「及ばず」と「届かず」は、同じような意味合いで使用できる言葉だと言えるのです。
「及ぶ」も「届く」も、期待した地点にっ到達することを言い表した、類似の言葉になっているのです。
「力及ばず」の敬語表現
「力及ばず」を、敬語表現にするとどうでしょうか。
たとえば「力及びませんで」に言いかえできます。
なお、この場合には、丁寧語の「ます」を用いた敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「力及ばず」は、能力が期待した地点まで到達しなかった様子を表現した言葉だと言えます。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、しっかりおぼえて活用するとよいでしょう。