この記事では「ご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか」について解説をします。
「ご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか」とは?意味
住所を聞いてもよいですか、住所を教えてもらえますか、という意味です。
「ご住所」は「住所」に「ご」をつけて、丁寧な言い方にしたものです。
この場合の住所とは、相手の住んでいるところや、所属している会社がある場所を指しています。
「お伺い」は「伺う」に「お」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「伺う」は「聞く」「尋ねる」「問う」「訪問する」「訪れる」の意の謙譲語です。
この場合は「尋ねる」という意味で用いています。
「お」は動詞の連用形について、その下に「する」を添えた形で、謙譲の意を表し、相手を敬います。
「伺う」の連用形が「伺い」で、「して」の「し」が「する」のことです。
「よろしいでしょうか」は、そうしてもよいかと尋ねる言葉です。
「よろしい」には、許可できる、差し支えないという意味があります。
「でしょうか」は「だろうか」の丁寧な表現です。
「ご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、聞き手の住所を知りたいときに使用をします。
たとえば、電話で商品の注文を受けたとします。
商品は宅配便で送ります。
宅配便で送るためには、相手の住所を知る必要があります。
そこで、こちらから住所を尋ねてみました。
このときにこの言葉を相手に伝えます。
年賀状やお中元などを出したいから住所を知りたい、といったときにも使用されます。
「住所を教えてください」といった言い方もできますが、「よろしいでしょうか」と問いかけの形にした方が、穏やかな印象になります。
「ください」は「くださる」の命令形なので、押しつけているように感じられてしまうことがあるのです。
この言葉の前に「恐れ入りますが」など一言添えると、さらに穏やかな印象になります。
「ご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか」を使った例文
・『恐れ入りますが、ご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか』
「ご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか」の返答や返信例
教えても差し支えないなら教えます。
商品を発送してもらうときは、住所を教える必要があります。
それ以外のときには、住所を教えることに慎重にならなければなりません。
何も考えずに教えてしまうと、悪用される心配があります。
その相手を信用できるのか、何に使うのか、よく考えるようにしましょう。
まとめ
この言葉は、他人の住んでいるところや会社のある場所を知りたいときに使用をします。
問いかけの形で穏やかに伝えています。
人にものを尋ねるときには、相手のことを考えた言い方にするように配慮しましょう。