「めでたく」というビジネス敬語があります。
どのような意味があるのか、使い方と一緒に学んでいきましょう。
「めでたく」とは?
「めでたく」とは、お祝いしたくなる状況をあらわします。
満ち足りていて、好ましい様子を祝賀する表現です。
もともと「めでたく」は「めでたい」を変化させた言葉。
「愛でたい」と書いて、縁起がいいという意味があります。
お祝いの気持ちを先方に送る際の言い方です。
「めでたく」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「めでたく」はおめでたいことを、お祝いする気持ちをあらわします。
創立記念や栄転を祝う側が用いる表現です。
「めでたく創立百周年をお迎えになられたこと、心からお祝い申し上げます」のように用います。
良いことがあった人や企業を称える表現になります。
お祝いされる側がつかうフレーズではないので、心得ておきましょう。
「めでたく」を使った例文
・『めでたく部長に就任されました由、おめでとうございます』
・『めでたくご結婚されましたこと、心からお慶び申し上げます』
・『めでたく株式が上場されたとのこと、心よりお喜び申し上げます』
「めでたく」の類語や敬語での言いかえ
「めでたく」の言いかえとして「このたびは」があります。
「このたびは課長に就任されたとのこと、誠におめでとうございます」のように用いていきます。
自然体で柔らかい文章に仕上がります。
「めでたく」の類似表現
「めでたく」とよく似た言い方に「お日柄もよく」があります。
「お日柄もよく」は挨拶文の冒頭で用いられる表現です。
縁起のいい日であることを伝えています。
一方で「お日柄もよく」は結婚式のスピーチで用いる言葉です。
主に新郎新婦の門出をお祝いする席でつかいます。
「めでたく」よりも限定された場で利用されるので覚えておくと良いでしょう。
「めでたく」の敬語表現
さらに丁寧な言い方にしたいなら「謹んで」があります。
「謹んで」とは先方に対する品位をあらわす謙譲語です。
「謹んでお喜び申し上げます」のように用いて、相手のお祝いごとを祝福していきます。
「めでたく」の返答や返信例
このようなお祝い文をもらったら、どのように返信すればいいでしょうか。
「このたびはご丁寧なお言葉を頂戴し、心よりお礼申し上げます」とお礼を述べて「今後とも変わらぬお付き合いの程、どうぞ宜しくお願いいたします」と添えていきます。
温かい言葉を送ってくれた方に、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
まとめ
「めでたく」の意味と使い方を学びました。
「めでたく」とは、創立記念や昇進、上場など晴れの舞台でつかいます。
お祝いする心をあらわす、縁起のいい表現です。
正しい意味を知って、ビジネスシーンで利用してみてください。