「ご服喪中につき」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご服喪中につき」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、日常でもビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「ご服喪中につき」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「ご服喪中につき」とは?意味

「ご服喪中につき」における「服喪中」の読みは「ふくもちゅう」で、「家族・親族が亡くなり、故人に哀悼の意を表するために、身を慎んでいる期間中であること」を意味する言葉です。

「服」の漢字には「服する、こもる」との意味があり、また「喪」には「人の死後、近親者が一定期間悲しみの意を表すこと」の意味があることから、その「服喪」「期間中」である「服喪中」は先の意味となるのです。

通常は、家族や親族が亡くなって1年間を「服喪中」と呼び、年賀や祝い事などを差し控えるべきとされています。

また、同様の意味の言葉に「喪中」がありますが、この言葉は「服喪中」が省略された言葉です。

この慣用句では「ご服喪中につき」と、「服喪中」に敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた「ご服喪中」となっているので、相手の方が「服喪中とのことなので」すなわち「家族・親族が亡くなり、故人に哀悼の意を表するために、身を慎んでいる期間中とのことなので」と言った意味になります。

「ご服喪中につき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

一般的に、自分が「服喪中」の場合、年賀状が出せないので、いわゆる喪中はがきを年内に出します。

逆に、この喪中はがきを受け取った際には、こちらからは年賀状を出さないだけで放置されるケースが多いと言えます。

しかし、本来は喪中はがきを受け取た後、年内に「喪中見舞い」として返事するか、1月7日以降に「寒中見舞い」を出すのが正式なマナーです。

一般的には、「寒中見舞い」を出す場合が多いと言えます。

主題の慣用句の「ご服喪中につき」は、この「寒中見舞い」の文面で、「寒中お見舞い申し上げます。

ご服喪中につき、年頭のご挨拶はご遠慮させていただきました」
等と使われることが多い表現です。


「ご服喪中につき」を使った例文

・『ご服喪中につき、年頭のご挨拶を差し上げるのは、ご遠慮させていただきます』
・『ご服喪中につい、年賀の儀はご遠慮申し上げました』

「ご服喪中につき」の類語や言い換え

「ご服喪中につき」は、「喪中とのことなので」「ご服喪中とのことで」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「ご服喪中につき」とは、服喪中の相手の方に「ご服喪中とのことなので」と伝える表現です。

ここで「服喪中」「家族・親族が亡くなり、故人に哀悼の意を表するために、身を慎んでいる期間中のこと」を意味する言葉です。

また、よく使われる「喪中」「服喪中」を省略した言葉です。