この記事では、ビジネスでもしばしば使われる言葉の「枚挙にいとまがない」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「枚挙にいとまがない」とは?意味
「枚挙にいとまがない」の読は、「まいきょにいとまがない」で、「数えられないほど多いことや、数が多すぎてきりがないこと」を意味する言葉です。
ここで使われている「枚挙」とは「ひとつひとつ数えること」を意味し、「いとまがない」は漢字表記では「遑がない」や「暇がない」で、「暇がない」との意味です。
従って、この二つの言葉によって構成される「枚挙にいとまがない」は「ひとつひとつ数える暇がない」との意味になり、表現を換えると冒頭の意味となるのです。
「枚挙にいとまがない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「枚挙にいとまがない」との表現は、ネガティブな意味で使われと考えられがちです、ポジティブとネガティブいずれのことが多い場合にも使って問題ない言葉です。
ビジネスの場では、あることに対して議論しているような際に、その事例が沢山あるとの意味で使われるのが一般的です。
良い点または、悪い点を「枚挙にいとまがない」と挙げることで、その意見が正しことを強調するようなシーンでしばしば使われます。
「枚挙にいとまがない」を使った例文
・『東日本大震災の際には、枚挙にいとまがないほどの人数のボランティアが各地に駆けつけ、様々な支援を行った』
・『こうした手法によって成功した事例は枚挙にいとまがなく、当社でもこの手法を絶対導入すべきです』
・『夢を抱いて起業したものの、2年も経ずして失敗した例は枚挙にいとまがありません。
起業する場合は、それを肝に銘じて行うべきです』
「枚挙にいとまがない」の類語や言い換え
「枚挙にいとまがない」との慣用的表現は、ビジネスマンなら覚えておきたい言葉です。
しかし、若い方等を相手に話す際には、理解されない危険があることも考え、少し分かりやすい表現に言い換えるのも良いでしょう。
その際には、「数えるあげるときりがない」を使うと良いでしょう。
また、「腐るほどある」や「ごまんとある」と言い換えることも可能です。
しかし、この2つの言い換えは、どちらかと言うとネガティブな件に対して使うべきで、ポジティブな事柄に対しては使うべきでないと言えます。
まとめ
「枚挙にいとまがない」とは、「数えられないほど多いことや、数が多すぎてきりがないこと」を意味する慣用句的表現です。
この表現の言い換えとしては、「数えるあげるときりがない」や「腐るほどある」や「ごまんとある」が挙げられます。
ただし、後者の2つの言い換えは、ネガティブなことに対してのみ使われることが多い表現です。
従って、「枚挙にいとまがない」を安易な表現に言い換えたい場合には、「数えるあげるときりがない」を使われるのが、お勧めです。