「昵懇の間柄」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「昵懇の間柄」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる表現の「昵懇の間柄」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。

「昵懇の間柄」とは?意味

「昵懇の間柄」における「昵懇」とは、「親しく打ち解けて付き合うこと」を意味する言葉です。

「昵」の漢字には「なじむ、親しむ、近づく」との意味があり、この熟語を構成する後ろの漢字の「懇」には「丁寧に、ねんごろに」という意味があり、「昵懇」は先の意味となるのです。

また、「間柄」とは「付き合いや、仲や、関係性のこと」を意味する言葉です。

従って、「昵懇の間柄」とは、「親しく打ち解けて付き合う仲のこと」を意味する言葉となります。

「昵懇の間柄」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「昵懇の間柄」との表現は、フォーマルな場面で使われる改まった表現と言えます。

この表現でキーとなる言葉は、「昵懇」で、これは先に記した通り「親しく打ち解けて付き合うこと」を意味しますが、その付き合い方としては、プライベートな付き合いがなくても、ビジネスにおいて交流が深く、気心が知れている仲や関係性の場合にも使われます。

従って、ビジネスにおいて取引先の方を「昵懇の間柄」と言っても、何もプライベートな付き合いが深く、取引において便宜を図る様な関係性だと思うのは、誤った理解です。

こうした、間違った理解をしていると、大きな誤解を生じる可能性もあるので、注意が必要です。

また、「昵懇の間柄」のもう一つの使われ方として、「交際」と同じ意味で、社内恋愛やそれに準ずるような仲の良い男女の関係性を指して使われる場合もあります。

もちろん、この場合は当事者ではなく、第三者が使うことが多いと言えます。


「昵懇の間柄」を使った例文

・『あの二人は、休日に一緒に郊外にハイキングに出かけたそうで、昵懇の間柄という噂は事実だったようです』
・『取引先のA部長は、当社のB課長と大学時代からの昵懇の間柄だそうなので、無理を言ってB課長に口添えをしてもらってはどうでしょう』
・『彼の父親と専務が昵懇の間柄なことから、彼はコネ入社だとの噂が広まっています』

「昵懇の間柄」の類語や言い換え

「昵懇の間柄」における「昵懇」の類語としては、「気心の知れた」「気の置けない」「ツーカー」等が挙げられます。

また「間柄」の類語としては「仲」「付き合い」「関係性」が挙げられます。

従って、「昵懇の間柄」は、それぞれの類語を組み合わせて言い換えることが出来ます。

まとめ

「昵懇の間柄」とは、「親しく打ち解けて付き合う仲のこと」を意味する言葉です。

この言葉は、プライベートでの深い付き合いの場合だけでなく、ビジネス上で親しく付き合っている場合にも使われる表現です。