「事態を招く」という表現法についての解説です。
「事態を招く」とは?意味
「事態を招く」は、ビジネスにおいては、事の成り行きをおびき寄せるという意味で、結果としてそうなったという前振りに使用する表現です。
なので、この表現はよい意味であれば、良い方向にたまたま進んだということを意味しますが、悪い方向に考えると、なるべくしてそうなったという意味にもなります。
だから、ビジネスなんかでは不測の事態が起きた場合、「最悪の事態を招く結果になった」と言ってなるべくしてそうなったか、偶然にそうなったと表現するのです。
「事態を招く」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「事態を招く」は、ビジネスにおいては、事の成り行きでそうなったと表現する場合に使用します。
しかし、この表現はよい方向にも悪い方向にも使用可能なので扱い方次第では、悪い方向に進んだことへの言い訳になるので注意です。
例をあげれば、「最悪の事態を招く結果になった」と切り出して実はそうなることを知っていた場合、責任逃れでたまたまそうなったという具合に言い訳をしていると思われるのでこの表現は場合によっては単なる言い訳になるため注意が必要になります。
「事態を招く」を使った例文
・『新人社員の言動が最悪の事態を招く結果となった』
・『新人社員の起点で最良の事態を招くこととなった』
・『最良の事態を招くことによって、たまたまうまく仕事が軌道に乗った』
「事態を招く」の返答や返信例
「事態を招く」は、結果論なのでその結果が当然であるか、否かが答えになります。
そのうえで返答や返事をすべく人物は、その結果がなぜ起きたかという点について返事をします。
よって、「最悪の事態を招く結果となった」と誰かが言えば、そのようなことになった理由を返事として返せば、この言葉に返事をしたとなります。
返事の例としては、「責任は○○にある」といえば責任については○○という第3者にあることを言えますが○○という人物が責任を認めるか否かは別問題です。
まとめ
「事態を招く」という表現は、早い話が事の成り行きに任せた表現でいい意味であれ悪い意味であれ事の成り行きでそうなったということを意味します。
なので、事の成り行きが悪いことかよいことかを言わずに且つ、そうなる原因についても触れていないため、完全に責任を追及せず、結果論だけを意味するのがこの表現です。
よって、この言葉の後に、責任を取るべく人物は誰かという問題になり、偉い人たちが協議して責任を追う者を選ぶというわけです。
だからこの言葉は、結果論を述べてそれ以上を述べないことが多く、後から責任を取るべく人物を追求するという姿勢を取り、企業の体制を維持するわけです。