「遺憾なく」という言葉は口にすることはあまり多くはないものの、ビジネスシーンでは口にすることも文章に用いることもあります。
社会人の基本的な知識として、言葉の意味や使い方などを簡単に説明します。
「遺憾なく」とは?意味
「遺憾なく」という言葉は、「持てる力を十分に」「能力の全てを」「実力を十分に」「思い通りに」などという意味合いがあります。
そのため、「遺憾なく」という言葉は「発揮する」という言葉と組み合わせて使用されることがほとんどです。
「遺憾なく」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「遺憾なく」という言葉は、簡単に言うと「対象物(人や物)の持つ能力を十分に」という意味があるので、「発揮する」という言葉と組み合わせて「対象物の持っている能力を十分に引き出されていた」という対象物の能力を認めたい時に使用される言葉です。
この言葉は基本的に自分に対して使用するものではなく、尽力を尽くした人や物に対して使用されることが前提となっています。
例えば、ビジネスシーンにおいてはプロジェクトやプレゼン、イベントなどを成功させた、無事終わられた際に、特に尽力を尽くした人や一役かった人、役立った物に対して使用され、褒めるという気持ちや称えるという気持ちを込められています。
ただ、「遺憾なく発揮する」という言葉だけでは意味が相手に伝わらないため、何を遺憾なく発揮したのかということ必ず入れるように注意しましょう。
「何を」というのは「能力」や「実力」、「機能」などが主で、その他にも対象物や人がその時発揮したものを用いるのがポイントです。
「遺憾なく」を使った例文
・『部長は彼の能力を見極めた上で適切な仕事割り振り、そのおかげで彼は能力を遺憾なく発揮している』
・『自分が初めて担当したプロジェクトを終えた後、上司から「◯◯くんの能力が遺憾なく発揮されていたよ」とお褒めの言葉をいただいた』
・『交渉が難しいと言われたA社との契約を彼は、自分の実力を遺憾なく発揮して無事契約を勝ち取った』
「遺憾なく」の類義語と対義語
「遺憾なく」の類義語は「余すことなく」「限界まで」「十二分に」などがあり、対義語は「中途半端」「いまいち」「不十分」「不完全燃焼」などがあります。
類義語は「遺憾なく」という言葉が適切でない、不自然だと感じるビジネスシーンで言い換え表現することができるので、合わせて覚えておくと便利です。
まとめ
ここでは「遺憾なく」という言葉の意味や使い方を例文を用いて、簡単に説明してきました。
この言葉はビジネスシーンで直接、そして文章にして用いられることが多いので、自分がいつでも意味や使い方を理解して使用できるように覚えておきましょう。