この記事では「お気遣いなさらないでください」について解説をします。
「お気遣いなさらないでください」とは?意味
あれこれ気にかけなくてよい、という意味です。
「お気遣い」は「気遣い」に「お」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「気遣い」には、あれこれと気にかけることという意味があります。
たとえば、電車内でお年よりに席を譲る、扉を抑えて人が中に入りやすいようにするなどが、「気遣い」が意味するものです。
「なさらない」は「なさる」を「ない」で打ち消しています。
「なさる」は「する」「なす」の尊敬語です。
動詞の連用形や動作を表す漢語について、敬意を添えるものでもあります。
「ください」は「くれ」の尊敬語です。
相手に何かを求める意があります。
「お気遣いなさらないでください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手のことを気にかける必要がないことを伝える際に用います。
話し手が他社を訪れたとします。
ある人に用事があって訪れたのですが、その人は今手が離せない状態でした。
しばらくすれば手が空くようなので、その場で少し待っていることにしました。
会社の人は椅子を勧めたり、お茶を出してくれたり、あれこれと気を遣ってくれています。
しかし、そういった気遣いをさせてしまうと、話し手側としては申し訳ないです。
そのようなときにこの言葉を使用します。
「結構です」と相手の好意を断ることもできますが、これでは相手を傷つけてしまう可能性があります。
好意を断るときには、穏やかな言葉を使うことが重要です。
「お気遣いなさらないでください」なら、穏やかに伝えることができます。
「ください」は命令のように聞こえてしまうことがありますが、この場合は「ください」という表現を使っても問題ありません。
「お気遣いなさらないでください」を使った例文
・『ありがとうございます。どうかお気遣いなさらないでください』
「お気遣いなさらないでください」の返答や返信例
何かをしてあげないと悪いような気になって、あれこれ気を遣いたくなるかもしれません。
しかし、あれこれ気を遣うことが相手の負担になることもあるので、こういった言葉を伝えられたなら、気を遣う必要はありません。
だからといって、お客さまにお茶も出さないのは失礼です。
お茶を出す、席を勧めるなど最低限のことはしておきましょう。
まとめ
この言葉は、あれこれ気にかけてくれる人に対して、そのようなことはしなくてよいと伝えるものです。
気遣いをさせてしまうのは、申し訳なく感じることがあります。
しかし「いりません」では角が立つ恐れがあります。
気遣いをしなくてよいときには、穏やかに伝えるように心がけましょう。