「然るべき」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「然るべき」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「然るべき」の意味やビジネスの場での使い方を詳しく説明していきます。

「然るべき」とは?

「しかるべき」と読み、連語「しかるべし」の連体形になります。

そうすることが当然である、適当な、ふさわしいという意味があります。

「然」という字には、しかり、そのとおりという意味があり、肯定することや同意を表します。

それに、よろしい状態として是認するという意味の「べし」がつくので、ふさわしい、当然だ、当たり前だという意味になります。

また、「然る可き」と書くこともあります。

「然るべき」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

そうすることが当然である場合などに使います。

また、適当な、ふさわしいというときにも使用します。

「~て然るべき」という形で、当たり前だという意味で使うこともあります。

例えば、「謝罪があって然るべきだ」などと、使います。

ビジネスで使う場合には、当たり前だという意味にとられる言葉なので、目上の人や、大事な取引先などに対して使うことはあまりありません。

多くの場合、相手に対して毅然とした態度を取るときに使います。

例えば、「使った資料は、然るべき場所に戻してください」や、「然るべき対応を取らせていただきます」などです。

仲間や、友人同士などの親しい仲ではあまり使わない言葉です。


「然るべき」を使った例文

・『高級レストランでは、ある程度のマナーは守って然るべきです』
・『これ以上、騒音を立てるなら、然るべき措置を取らせていただきます』
・『あれほどの迷惑をかけたなら、一言あって然るべきだろう』

「然るべき」の類語や敬語での言いかえ

類語にはどのようなものがあるのでしょうか。

また、「然るべき」を、丁寧に言い換える場合には、どのような言い回しがあるのかを説明していきます。

「然るべき」の類似表現

「それ相応」【それそうおう】や、「似つかわしい」「適切」などが類似表現にあたります。

また、「必然的」【ひつぜんてき】と言い換えることもできます。

「然るべき」の敬語表現

「然るべき」は、上司や目上の人に対して使えないことはありませんが、上から目線に感じられてしまうので、ほとんど使用されない言葉です。

丁寧に表現する場合には、適切に処理することという意味の「善処」【ぜんしょ】が使われます。

また、「適切」などを使うこともあります。

「然るべき」の返答や返信例

当然そうなるべきだという意味の言葉なので、それに対して「分かりました」と答えるか、反論するかになります。

例えば、こちらが何か迷惑をかけてしまい、相手に「これ以上迷惑行為をする場合には、然るべき対応を取ります」と言われた時には、「申し訳ございません」などと、謝罪することになります。

まとめ

「然るべき」は、そうすることが当然であるという強い言葉なので、目上の人に対しては、ほとんど使用されない言葉です。

言葉の意味を知って、役立ててください。