「情状酌量の余地あり」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「情状酌量の余地あり」とは?
「情状酌量の余地あり」は、事情を考慮に入れる余地がある場合に使用できる言葉です。
「情状酌量」とは、「事情や状況を汲み取ること」を意味します。
これは、裁判などで被告人の状況を考慮に入れて、刑罰を軽くする事を示します。
これが広く使用されるようになり、相手の状況をくみ取った上で対処を加減するような目的で使用されるようになったのです。
なお、「余地あり」とは、考慮してみるだけの「余白」や「ゆとり」のことを示します。
「余っている土地」に例えて、このように猶予がある様子を表現しているのです。
「情状酌量の余地あり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「情状酌量の余地あり」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、社内規定に背いてしまったとします。
人事に問い合わせたところ、罰則はあるものの事情を考慮に入れて軽くしてくれるとのことでした。
このような場合には、「今回の件に関しては、情状酌量の余地ありとのことでした」と述べるとよいでしょう。
これにより、事情を考慮に入れて刑罰を加減してくれる可能性の事を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「余地あり」の使い方に注意しましょう。
これは「余地があります」や「余地がございます」のように言い換える事もできます。
丁寧語を使用すれば、相手に対する丁寧なトーンを表現できるのです。
使用する相手や状況に応じて、上手に使い分けるとよいでしょう。
「情状酌量の余地あり」を使った例文
「情状酌量の余地あり」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を付け加える事で、自然な文章を作成できるのです。
・『人事に聞いたところ、情状酌量の余地ありとのことでした』
・『部長に確かめたところ、情状酌量の余地ありと言ってました』
・『顧客に質問しましたが、情状酌量の余地ありと仰っていました』
「情状酌量の余地あり」の類語と敬語での言いかえ
それでは「情状酌量の余地あり」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「情状酌量の余地あり」の類似表現
「情状酌量の余地あり」の類似表現には、「情状酌量の可能性あり」があります。
「予知あり」と「可能性あり」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「情状酌量の余地あり」の敬語表現
「情状酌量の余地あり」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「情状酌量の余地がございます」のように言いかえできます。
まとめ
このように「情状酌量の余地あり」は、事情を考慮に入れる余地がある場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。