「その実」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「その実」とは?
「その実」は、「実際のところは」などの意味で使用される言葉です。
「その実」は「そのじつ」と読みます。
このようにする事で、「本当は」や「実際のところは」という意味を言い表す事ができます。
たとえば、「金持ちのように見えますが、その実借金まみれでした」のように使用します。
このようにすることで、外見から見える様子と、実際のところは異なっていることを、上手に表現できるのです。
この例からも分かる通り、外見と中身で違いが生じている場合に使用するのが分かりやすいと言えます。
他にも様々な使い道がありますので、色々と試してみるとよいでしょう。
「その実」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「その実」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ある企業が倒産したとします。
その企業は、世間的には調子がよく見えていたのですが、実体は赤字経営であったとのことでした。
このような場合には、「景気がいいように見えていましたが、その実かなりの経営難に陥っていたようです」と述べるとよいでしょう。
これにより、外見と実態が違っている様子を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「その実」の使い方に注意しましょう。
これは、「実態は」や「実際のところは」などで言いかえる事ができます。
どれも同じ意味になりますが、少し印象の違う表現です。
使用する状況に最も適した表現を、選択するとよいでしょう。
「その実」を使った例文
「その実」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に対比を作るように意識して文章を構成すると、自然で分かりやすい表現を作成できるのです。
・『好景気でしたが、その実まったく儲かりませんでした』
・『高機能に見えましたが、その実あまり役に立ちませんでした』
・『優秀そうな人物でしたが、その実レベルの低い仕事ぶりでした』
「その実」の類語と敬語での言いかえ
「その実」の類語と敬語を解説していきます。
「その実」の類似表現
「その実」の類似表現には、「実際のところは」があります。
「その実」と「実際のところは」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「その実」の敬語表現
「その実」を単独で敬語にする事はできません。
これを敬語にする場合、言葉を付け加えて実現する必要があるのです。
たとえば、「その実まったく儲かりません」とすれば、丁寧語の「ます」を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「その実」は、「実際のところは」などの意味で使用される言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。