「準備万端」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「準備万端」とは? ビジネス用語【一語】

この記事ではビジネスシーンでも使われることの多い、四字熟語の「準備万端」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。

「準備万端」とは?意味

「準備万端」の読みは「じゅんびばんたん」です。

「じゅんびまんたん」とは読まないので注意が必要です。

この四字熟語は、「色々な準備や、準備の全て」と言った意味です。

四字熟語を構成する熟語の「準備」はご存知の通り「前もって備えること、用意すること」を意味し、「万端」「物事のあらゆること」を意味します。

従って「準備万端」は、「物事のあらゆることを前もって用意しること」、すなわち「色々な準備や、準備の全て」の意味となるのです。

「準備万端」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この「準備万端」の言葉は比較的知られていますが、意味を取り違えている人が少なくない言葉と言えます。

「準備万端」は、先に説明した通り、単に「色々な準備や、準備の全て」を意味する言葉ですが、それを「準備がすべて整っていること」を指す言葉だと思っている人が多いのです。

「あらゆる準備が終えていること」を言いたいなら、本来は「準備万端整っています」「準備万端ぬかりなく終えています」と言うべきなのです。

それを「準備万端です」と表現する人が多いのです。

上司から『準備は大丈夫か?』と問われて、「準備万端です」と回答するのは間違いなのです。

ビジネスシーンでこうした間違い表現をするのは、恥ずかしいことであり、しっかりと意味を理解しておくことが大切と言えます。


「準備万端」を使った例文

・『明日の会議の用意は、準備万端と整っており、ご心配には及びません』
・『新規開店に向けての準備万端は、ぬかりなく終えています』
・『準備万端整えて、皆様のご来店をお待ちいたしております』

「準備万端」の類語や言い換え

「準備万端」の類語としては「用意万端」や、「所持万端」を挙げることが出来ます。

準備が終わっていることを表現する場合には、いずれの類語の場合も、「整っています」「終えています」等の言葉を添える必要があります。

それに対して「準備万端整っている」に近い意味を持つ言葉としては、「事前の準備が完全であること」を意味する「準備万全」や、「事前の準備が手抜かりなく終わっていること」を意味する「用意周到」があります。

上記の二つのグループの表現の使い分けが正しく出来ることが大切です。

まとめ

「準備万端」とは、「色々な準備や、準備の全て」を意味する四字熟語です。

この四字熟語には、「準備が終わっている」と言った意味はありません。

従って「準備が終わっている」ことを表現する場合には、「準備万端整っています」「準備万端抜かりなく終えています」と、言葉を添える必要があります。

誤解している人が多いので、正しく理解しておくべき言葉と言えます。