この記事では「お持ちいただかなくても結構です」について解説をします。
「お持ちいただかなくても結構です」とは?意味
もってこなくてもよい、という意味です。
「お持ち」は「持つ」の連用形の「持ち」に「お」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「持つ」にはいくつもの意味があるのですが、この場合は携帯する、たずさえるという意味で用いています。
この意味では「いつもハンカチを持っている」のような使い方をします。
「お」は動詞の連用形について、その下に「いただく」を添えた形で、相手に何かをしてもらうことをへりくだっていうものになります。
「いただか」は「いただく」のことです。
「なく」は否定の意を表します。
「結構」は、それ以上必要でないさまや、完全ではないけれどそれでよしとするさまを表します。
「です」は「だ」「である」の丁寧な表現です。
「お持ちいただかなくても結構です」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かを持参する必要がないことを伝える際に使用をします。
「結構です」は、否定の意味でも肯定の意味でも使われる言葉です。
たとえば、お腹がいっぱいなときに料理を勧められて、結構ですという場合は、もういりませんという意味になります。
電話で連絡をしてもいいですかと尋ねられて、結構ですといえば、電話でもよいという意味になります。
このように、否定の意味でも肯定の意味でも使うので、話し手と聞き手で考えに食い違いが生まれてしまうことがあります。
そのため、他の言葉で伝えることが望ましいです。
持ってこなくてもよいと伝えるなら、「お持ちいただく必要はありません」のような言い方ができます。
何を持ってくる必要がないのかを表す言葉が、「お持ち」の前にくることもあります。
「お持ちいただかなくても結構です」を使った例文
・『○○はお持ちいただかなくても結構です』
「お持ちいただかなくても結構です」の返答や返信例
持ってくる必要はないと伝えているので、その物を持って行く必要はありません。
持ってこないでくださいと禁止しているわけではないので、持って行きたかったら持って行ってもよいです。
しかし、必要がないものなので、持って行っても使う可能性は低いでしょう。
持ち物が増えて邪魔になってしまいます。
ペンのような小さなものなら、持って行っても邪魔にはならないでしょう。
まとめ
この言葉は、何かを持ってくる必要がないことを伝えるものです。
こちらで用意しているから持ってくる必要はない、使わないから持ってくる必要はないといったときに用います。
「結構です」は否定とも肯定とも受け取れるので、別の言い方を考えてみてください。