「かねてより」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「かねてより」とは?
「かねてより」は、「以前から」と同じような意味で使用できる言葉です。
「かねて」という言葉は「兼ねて」や「予て」と表記されます。
しかし、「兼ねて」のほうは、一つのもので二つの役割を果たすような意味で使用されます。
つまり、「兼務」や「兼任」などで使用される漢字なのです。
音声で聞いた場合に、これと混同しないように「かねてより」と「より」を付与します。
これによって、過去のある時点を起点として、今に至るまでの期間の事を表現できる言葉になるのです。
たとえば「かねてより努力して参りました」とすれば、以前から努力してきた様子を、言い表す言葉になるのです。
「かねてより」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「かねてより」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたの会社で新商品の開発に成功したとします。
そのことを、対外発表するため、商品揮発の経緯をまとめる事にしたのです。
このような場合には、「かねてより、商品開発に力を注いで参りました」と述べるとよいでしょう。
これにより、以前から開発に力を阻止できた様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「かねてより」の使い方に注意しましょう。
これは「かねてから」と言い換える事も可能です。
「より」も「から」も、ここでは英語の「from」のような意味で使用できます。
ただし、「より」のほうが少しフォーマルな印象になるので、注意して使い分けるとよいでしょう。
「かねてより」を使った例文
「かねてより」を使った例文を挙げます。
例文のように、「かねてより」に応じた内容を続けて述べるようにすると、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『かねてより、研究して参りました』
・『かねてより、努力を続けてきました』
・『かねてより、計画してきた内容でございます』
「かねてより」の類語と敬語での言いかえ
「かねてより」の類語と敬語を解説していきます。
「かねてより」の類似表現
「かねてより」の類似表現には、「かねてから」があります。
「より」と「から」は、同じような意味で使用できる言葉なのです。
「かねてより」の敬語表現
「かねてより」を単独で敬語にする事はできません。
これを敬語にする場合は、組み合わせる言葉で実現する必要があります。
たとえば、「かねてより取り組んで参りました」とすれば、謙譲語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「かねてより」は、「以前から」と同じような意味で使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。