この記事では「いかんせん都合が合わないもので」について解説をします。
「いかんせん都合が合わないもので」とは?意味
残念なことに何かをするのに具合がよくない、といった意味です。
「いかんせん」には、どうしたらよいだろうか、残念にもという意味があります。
欲しいイヤホンがあったとします。
しかし、このイヤホンは非常に高価で手がでません。
その残念な気持ちを「いかんせん、高くて手がでない」のように表現します。
こういった使い方をする言葉です。
「都合」は、何かをするときに他に影響を与える事情のことです。
「合わない」は「合う」を「ない」で打ち消しています。
「合う」は、一致する、合致する、適合するという意味です。
それを「ない」で打ち消しているので、重なりあうものがない、一致しないという意味になります。
「いかんせん都合が合わないもので」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、都合が悪いことを伝える際に用います。
宴会に誘われたとします。
誘われた人は、この宴会にぜひとも出席をしたいです。
しかし、この日は先約が入っており、宴会に出席することができません。
先に約束をしたものを優先するのがマナーなので、先約を断ることはできません。
そのため、残念なのですが宴会の出席は諦めることにしました。
そのことを伝える際に、このような言葉を用います。
「もので」の後には、欠席をする、日程を変えて欲しいなどの言葉が続きます。
何かを断るときには、クッション言葉を用いることが望ましいです。
クッション言葉とは、聞き手が受ける衝撃が和らげる働きを持つ言葉です。
この場合は「いかんせん」ではなく、「申し訳ありませんが」などのクッション言葉を用いた方が、相手を気遣うことができます。
「いかんせん都合が合わないもので」を使った例文
・『いかんせん都合が合わないもので、欠席させていただきます』
「いかんせん都合が合わないもので」の返答や返信
「もので」の後に続く言葉によって多少返事の内容が変わりますが、都合がつかないようなので相手が述べたことを了承してあげるとよいでしょう。
無理に何かをお願いしても、相手を困らせてしまうので、事情を理解するように努めます。
たとえば、何かへの出席のお願いの場合、他の機会にも同じような事柄があるなら、そのときに出席してもらうとよいでしょう。
早めに連絡をしておけば、次回は都合がつくかもしれません。
まとめ
この言葉は、何らかの事情があって何かを断るときに使われます。
「いかんせん」という言葉を使うことで、残念な気持ちを表しています。
しかし、断るときには相手を気遣うことも重要です。
「いかんせん」ではなく、クッション言葉を使うことで気遣いを示すことができます。