ビジネス用語の「原稿が遅れまして申し訳ありません」はどんな意味の言葉なのでしょうか。
「原稿が遅れまして申し訳ありません」とは?意味
「原稿が遅れまして申し訳ありません」とは、「原稿が遅れてごめんなさい」という意味で使われるビジネス表現です。
「原稿が遅れまして申し訳ありません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
執筆した小説や書き上げた漫画など出版物の元となる文章や絵のことを「原稿」といいます。
出版や印刷業界において原稿は最も重要なものであるといっても過言ではありません。
商品として販売する出版物や印刷物は原稿があって初めて作れるものであり、どんなに設備が充実していても原稿がなければ仕事になりません。
出版社の編集部はいろいろな仕事をそれぞれ分担して担当していますが最終目的は原稿を完成させて印刷し出版することであり、仕事の目的にあたる存在が原稿です。
出版物を制作する出版社では編集者や社員が直接原稿を作成することもありますが、一般的には作家やライターなど専門家に原稿作成を外注します。
依頼を受けた作家やライターは取材をしたりアイデアを練ったりして原稿を完成させ締め切りまでに編集部に納品します。
外部に原稿を発注する時に最も重要なのは締め切りの存在です。
原稿は完成させただけで終わりではなく、校正や製本作業を終え印刷所に持ち込んで出版し現物が完成して初めて商品として販売できる状態になります。
最近は印刷しない電子書籍も増えていますが基本的な流れは同じです。
製本や印刷の行程にはある程度時間がかかるため原稿を完成させる納期は絶対には守らなくてはいけません。
しかし、作家やライターの中には約束していた締め切りまでに原稿を完成させられない人も存在します。
原稿が遅れたことを謝る時に使うフレーズが「原稿が遅れまして申し訳ありません」です。
真摯に謝罪してはいるものの言葉で状況が好転するわけはなく、謝る暇があったら早く原稿を完成させて欲しいというのが編集側の本音です。
「原稿が遅れまして申し訳ありません」を使った例文
・『お約束していた原稿が遅れまして申し訳ありません』
・『原稿が遅れまして申し訳ありません、明日までには必ず仕上げます』
・『原稿が遅れまして申し訳ありません、今仕上げているところです』
「原稿が遅れまして申し訳ありません」の返答や返信例
・このままだと原稿が落ちてしまいます
締め切りに間に合わず掲載されないことを専門用語で「原稿を落とす」といいます。
締め切りを伝える場合はある程度日程に余裕を持たせるものですがこのまま原稿が遅れれば本当に間に合わなくなってしまう、という事実を伝える返答です。
まとめ
「原稿が遅れまして申し訳ありません」はすでに締め切りが守れていない状況で使う言葉です。
謝罪や言い訳を考える暇があったらさっさと原稿を完成させましょう。