「猛暑の毎日でございますが」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「猛暑の毎日でございますが」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「猛暑の毎日でございますが」を使ったことはありますか?

今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「猛暑の毎日でございますが」とは?

「猛暑」とは、「厳しい暑さ」を指す言葉です。

気象情報などにおいて、日中の気温が35℃を越えた日を「猛暑日」と呼んでいます。

「毎日でございますが」は、「日々繰り返されている状況ですが」という意味合いを丁寧にした言い方です。

つまり、「猛暑の毎日でございますが」は、「毎日厳しい暑さが続いていますが」というニュアンスを丁寧に伝えた言葉です。

「猛暑の毎日でございますが」の使い方や注意点

「猛暑の毎日でございますが」は、この言葉単体では未完成です。

この言葉の後に、相手の立場や状況を気遣う言葉として、「いかがお過ごしでしょうか」や、「おかわりございませんか」などのフレーズを続けることで、文章やメールなどにおける、「季節の挨拶」として完成します。

この言葉の注意点としては、「猛暑」を使うことができる期間についての理解です。

日本の四季に関連した、二十四節季という言葉があり、夏から秋にかけては、「小暑」「大暑」「立秋」などが挙げられます。

しかし、「猛暑」は比較的最近使われるようになった新しい言葉で、二十四節季には含まれていないことから、厳密な時期や期間にルールがありません。

かといって、猛暑になる環境やイメージは、受け取る側のそれに委ねられる部分でもあることから、そのイメージに相応しいシチュエーションに合わせて用いるのが良いと言えるでしょう。

例えば、沖縄と北海道であれば、猛暑が続きやすいのはどちらであるか、イメージしてみると分かりやすいでしょう。


「猛暑の毎日でございますが」の言い換え

・『盛夏の毎日でございますが』
・『酷暑の毎日でございますが』
・『大暑の候』
・『猛暑の候』
「〇〇の候(こう)」という言い方を、「時候(じこう)」と呼び、「猛暑の候、いかがお過ごしでしょうか」のような言い回しを時候の挨拶と言います。

時候の挨拶は、漢語調のニュアンスがあり、かしこまった場面でも使うことが出来ます。

より、柔らかで優しい表現が必要な場面では、「猛暑の毎日でございますが」といった日本語調を用いると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「猛暑の毎日でございますが」は、厳しい暑さが続く毎日を気遣い、相手に対して思いやりのある、季節の挨拶の一部であることが分かりました。

「猛暑の毎日でございますが、皆様おかわりございませんか」といったニュアンスで伝えることで、相手の健康や安心安全を思いやる気持ちを伝えることができるわけです。

また、ビジネスシーンやかしこまった場面では、漢語調の「時候の挨拶」を活用するのも良いでしょう。

シチュエーションに合わせて言葉をうまく使い分けられるよう、理解を深めておきたいものです。