「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」を使ったことはありますか?

今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」とは?

「お変わりなく」は、「健康で元気な状態」を前提に、相手に対してその様子を維持しているかどうかを思いやる言葉です。

「お過ごしのことと」は、「暮らしている、過ごしている」ということを指し示しています。

「存じ上げます」は、「そのように思っています」をへりくだった言い方にした言葉です。

つまり、「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」は、相手に対して、「以前と変わりなく、お元気に暮らしていると思います」というニュアンスを、とても丁寧な言い方で伝える言葉です。

「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」の使い方や注意点

久しぶりに連絡を取り合う場面において、文書やメールなどで、冒頭の挨拶としてとてもよく使われているのが、「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」です。

長い期間、連絡などが出来なかったことについてお詫びする言葉として、「大変ご無沙汰しております」や、「その節は大変お世話になりました」などの一文から切り出し、「〇〇様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」と続けることによって、相手の立場や現在の状況を気遣う挨拶文として表現することが出来ます。

注意点としては、「存じ上げます」のニュアンスとして、「認識している、理解している」という意味合いがあることです。

ですから、相手の状況に極端な変化がないと想定される場面で使うと良いでしょう。

一般的には、「思う」を丁寧にした言い方の「存じます」が用いられています。

「お変わりなくお過ごしのことと存じます」であれば、「そのように思っている」というニュアンスとなり、もしも相手の状況に大きな変化があった場合でも、失礼にあたる表現にはならないため、覚えておくと良いでしょう。


「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」の言い換え

・『お変わりなくお過ごしのことと存じます』
・『お変わりありませんか』
・『いかがお過ごしでしょうか』
いずれも、相手の状況や健康状態を気遣う、思いやりの言葉となっています。

ビジネスシーンをはじめ、様々な場面で活用できる言葉です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」は、手紙やメールなどで、冒頭の挨拶でとてもよく使われています。

「存じ上げる」「存じます」と言い換えることで、より幅広い場面で活用できる言い回しになります。

定型フレーズとして、「その節は大変お世話になりました。

皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます」
といった表現がとても役立ちますので、この機会に理解を深めてみてはいかがでしょうか。