「採算度外視」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「採算度外視」とは?
「採算度外視」とは、「採算を考えないこと」や「採算を考慮に入れないこと」の意味で使用される言葉です。
「採算」は、「収支のバランス」や「利益がある」などの意味で使用されます。
「採算が合う」や「採算が合わない」など、「合う」という動詞と組み合わせて使用されることが多いと言えます。
また、「度外視」とは、「視界の外に置くこと」の意味で使用される言葉です。
これを「採算」と組み合わせて、「採算度外視」とすれば、「採算を視界の外に置く」との意味になります。
つまり、「採算を考えない」や「採算を気にしない」などの意味で使用できる言葉になるのです。
「採算度外視」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「採算度外視」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたの会社で大量の在庫を抱えてしまったとします。
その在庫を売り切ってしまわないと、大きな損失になる事が分かっていました。
このような場合には、「採算度外視で投げ売りしてしまいましょう」と述べるとよいでしょう。
これにより、利益や収支のバランスを無視して販売することを、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「採算度外視」の使い方に注意しましょう。
この言葉は、連続で漢字が続くものになります。
文章で漢字の占める割合が多いと、相手に読みにくいような印象を与える事もあります。
そうならないように「採算を度外視」などに言い換える事もできます。
状況に応じて、適切な表現を選択して使用するとよいでしょう。
「採算度外視」を使った例文
「採算度外視」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を加えることで、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『私たちは、採算度外視で取り組んでまいりました』
・『この商品は、採算度外視で販売しております』
・『今後は、採算度外視の戦略でいきましょう』
「採算度外視」の類語と敬語での言いかえ
それでは「採算度外視」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「採算度外視」の類似表現
「採算度外視」の類似表現には、「利益度外視」があります。
「採算」と「利益」は同じような意味で使用できる言葉であり、どちらも「もうけ」を意味する言葉なのです。
「採算度外視」の敬語表現
「採算度外視」を単独で敬語にすることはできません。
これを敬語にする場合には、言葉を加えて言い換える必要があります。
たとえば「採算を度外視いたします」とすれば、謙譲語を使用した敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「採算度外視」は、利益を考えないことを表現できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。