「利益度外視」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「利益度外視」とは?
「利益度外視」は、「利益を考えない」や「利益を眼中にしない」との意味で使用される言葉です。
「利益」とは、売上から原価を差し引いた「もうけ」の事を意味します。
営業利益、直接利益、純利益など、利益にも種類はありますが、基本的な考え方は「売上と原価の差額」なのです。
また「度外視」とは、「視界のスコープの外にある」ことを意味します。
つまり、「見ない」や「考えない」という意味合いで、「度外視」という言葉を使用できるのです。
ここでは「利益度外視」とすることで、利益を考えない様子を言い表しています。
ビジネスでは通常ありえない事なため、そこには利益を度外視するだけの背景や戦略が存在する事を推察できるのです。
「利益度外視」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「利益度外視」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが研究開発を進めていたとします。
その開発は、会社のフラッグシップになるモデルだったため、機能に重点を置いて開発されてきたのです。
このような場合には、「利益度外視で、開発を進めてまいりました」と述べるとよいでしょう。
これにより、利益を考えないで開発してきた様子を、上手に言い換えて表現できるのです。
この言葉を使用する際には、「度外視」の使い方に注意しましょう。
これは「利益度外視」とすると、漢字五文字の連続になってしまうのです。
漢字ばかりの文章は、相手に親しみにくい印象を与えるものです。
「利益を度外視」のように仮名を挟むような使い方もできますので、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
「利益度外視」を使った例文
「利益度外視」を使った例文を挙げます。
例文のように、前後に言葉を加える事で、自然で分かりやすい文章を作成できます。
・『いままでは、利益度外視で開発を進めてまりました』
・『さすがに利益度外視とまではいきませんが』
・『今回の件は、利益度外視の方針になりました』
「利益度外視」の類語と敬語での言いかえ
「利益度外視」の類語と敬語を解説していきます。
「利益度外視」の類似表現
「利益度外視」の類似表現には、「採算度外視」があります。
「利益」と「採算」は、同じような意味で使用できる言葉だと言えるのです。
「利益度外視」の敬語表現
「利益度外視」を敬語表現にする事はできません。
これを敬語表現にするためには、言葉を付加して言い換える必要があります。
たとえば「利益を度外視いたします」とすれば、謙譲語を使った敬語表現にできるのです。
まとめ
このように「利益度外視」は、「利益を考えない」ことを意味するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。