「先輩諸氏」という表現についての解説です。
「先輩諸氏」とは?意味
「先輩諸氏」は、先輩の方々という意味で、先輩という存在をひとまとめにまとめ上げて先輩の方々という言葉で片付ける意味を持ちます。
なので、一見すると、丁寧な言葉なんですが、方々とは何だという具合に怒られる敬語に値するので、不快な敬語表現の一つとして挙げられた言葉です。
諸氏という部分がビジネスの世界なんかではあってはならない表現で各々の人たちという意味であるがゆえ、荒い表現になります。
なので、「先輩各氏」が正しい表現になります。
こちらであれば、各というのが先輩個人個人を指すので失礼に当たらず、各々という表現より良い表現です。
「先輩諸氏」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「先輩諸氏」は、先輩という存在をひとまとめにして紹介する際に使用するので、場合によっては失礼にあたります。
なので、「先輩各氏」というほうが先輩個人個人がどうであるということを意味するのでこちらの表現のほうが良い表現です。
よって、「先輩諸氏」は、出来れば使用しないほうが良く、注意点としては、諸氏という言い回しが各々という意味なので、自分は各々という雑な扱いに入るのかと先輩陣営が言い出せば、恐らく気まずくなるので、「先輩各氏」という言葉で、先輩個人個人がこのように言っていますという方向で話を持っていくとよいです。
「先輩諸氏」を使った例文
・『先輩諸氏には、お世話になりました』
「先輩諸氏」の返答や返信例
「先輩諸氏」についての返事は、先輩だという人物が返事をします。
そのうえで、「先輩諸氏」という言葉で先輩たちにお世話になったと述べたと仮定した場合、恐らく帰ってくる返事は、自分は先輩だと思っている人であれば、「後輩を指導するのは当然」という人もいれば、「おれは君の先輩ではない」と言い切り、「そもそも、先輩の方々という言い方が気に入らん」という人もいるかもしれません。
まとめ
「先輩諸氏」は、諸氏が方々とひとまとめにして言う意味なので実のところ、先輩という人からすれば、自分もその方々というひとまとめのグループのうちに入るの?と思ってしまいます。
そのうえで、「先輩諸氏の方々にはお世話になりました」と言われれば、おれ別にあいつの世話してないんやけどとなり不愉快な気持ちになるのです。
これをあえて、「先輩各氏」にすると、先輩個人個人に語り掛けお世話になったという意味になるのでこちらの場合、ひとまとめに先輩という人物をグループで呼んでいないので、先輩であるという人物が複数いても各々先輩が後輩をお世話したなあという事実があれば、不愉快な気持ちにならないのです。
しかも、「各氏」は先輩ではない人物の場合、ひとまとめにあなたは先輩である、あなたも先輩だと投げかけておらず、一人一人に先輩ですね、先輩ではないですと投げかける意味があるので、不快な日本語にならないので、こちらを使用するのが良いでしょう。