「しわ寄せを受ける」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「しわ寄せを受ける」とは? ビジネス用語【一語】

ビジネス用語の「しわ寄せを受ける」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。

「しわ寄せを受ける」とは?意味

「しわ寄せを受ける」とは、「ある物事によって生じた不利益や損などが直接的には関係のない第三者に及ぶこと」を意味する言葉です。

「しわ寄せを受ける」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ぴったりの大きさで余裕のない布地を奥に送り詰めようとすると逃げ場のない奥の部分にしわがよってしまいます。

布地にしわが寄ってしまうようにある物事の影響によって直接的には関係のない物事に影響が及び悪くなってしまうさまを指して「しわ寄せを受ける」と表現します。

悪い影響を受ける側から見た受け身表現であり、客観的な視点から見た場合は「しわ寄せがいく」という表現になります。

一般的には無理を通すことによって生じた矛盾や不都合を押し付けられることを意味し、筋の通ったやり方であれば存在しなかった損失を押し付けられている状態です。

例えば誰かが突然休んだせいで休日出勤する羽目になったような状態が「しわ寄せを受ける」に当たります。

ビジネスの世界では大企業や他業種の行動の結果として自社にまで影響が及ぶことを表します。

企業はそれぞれ独立して活動していますが何らかの形で相互に影響を及ぼすものです。

交流のないライバル企業であっても存在そのものが影響を与えているわけですから完全に無関係ではありません。

そのような自社直接と関わりがない企業であっても行動が何らかの形で影響を及ぼすケースはよくあります。

ライバル企業が不祥事を起こした場合、その企業だけではなく業種や業界全体のイメージが下がってしまいます。

不祥事を起こすこともなく真面目にコツコツとやってきたのに他の企業が不祥事を起こしたばっかりに被らなくてもいい被害や損害を被ってしまう状態は「しわ寄せを受ける」に当たります。

ビジネスにおいて厳密に影響や関係性を見るのは難しく、中には全く予想もしない形で「しわ寄せを受ける」こともあります。

多少の損失ならまだ対処できますが、中小企業が大企業から「しわ寄せを受ける」ような大きな規模の差がある場合は経営に重大な影響を与えかねません。


「しわ寄せを受ける」を使った例文

・『ライバルメーカーが突然撤退を発表したせいでしわ寄せを受けるはめになった』
・『しわ寄せを受けることがないよう事前に根回ししておく』
・『しわ寄せを受けるおそれがあるので無関係であることをアピールする』

「しわ寄せを受ける」の返答や返信例

・しわ寄せは具体的にどのようなものですか
本当にしわ寄せと言えるのかどうか関係性や影響のメカニズムをチェックするように提案しましょう。

自社で対処が可能なのか、なんとか回避できないのかなど早急に善後策を講じる必要があります。

まとめ

「しわ寄せを受ける」のは常に突然です。

無関係だと思っていたところからいきなり被害がもたらされるのでどれだけ素早く対処できるかがポイントです。

日頃から広い視野を持ち何らかの形で影響がありそうな部分に目を光らせておきましょう。