「召し上がられましたか」を解説していきます。
正しい敬語を学んで、ビジネスに活かしてみましょう。
「召し上がられましたか」とは?
「召し上がられましたか」は「食べましたか」という意味があります。
すでに食べたか確認したいとき、想定される言い回しになります。
ちなみに「召し上がる」は「食べる」の尊敬語になります。
「召し上がられましたか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
便利な「召し上がられましたか」ですが、実は二重敬語のひとつです。
「召し上がる」に「られる」が加わって、聞き取りにくくなっています。
かえって不自然に思われてしまうので、控えておきましょう。
正確には「召し上がりましたか」になります。
「られる」を取ったので、感じのいい日本語になります。
他の言い回しと共に、覚えておきましょう。
「召し上がられましたか」を使った例文
・『部長はもう、召し上がりましたか』
・『お昼は召し上がりましたか』
・『季節限定メニューは、召し上がりましたか』
「召し上がられましたか」の類語や敬語での言いかえ
「召し上がりましたか」の言いかえに「お食べになりましたか」もあります。
「お食べになる」で食べる相手を敬う、尊敬語としての働きがあります。
「召し上がる」の代わりに覚えておくといいです。
「召し上がられましたか」の類似表現
似ている言い方に「いただきましたか」もあります。
「もうランチはいただきましたか」と使用しますが、これも誤り。
「いただく」は謙譲語のため、相手の動作には使えません。
不自然な日本語になってしまいます。
間違えやすいので注意しておきましょう。
「召し上がられましたか」の敬語表現
さらに丁寧に言いたいなら「お召し上がりになりましたか」があります。
「お召し上がりになる」も立派な敬語のひとつ。
二重敬語にはあたらないので、うやうやしい席で用いていきたいです。
「召し上がられましたか」の返答や返信例
この表現にはどう対応すればいいでしょうか。
この場合は「もう食べましたか」と相手が質問しているシチュエーションです。
「食べる」の謙譲語は「いただく」なので「いただきました」または「頂戴しました」といいます。
「お気遣いありがとうございます」などの言葉を添えると、心配してくれる相手にお礼の気持ちも伝えられます。
まとめ
「召し上がられましたか」の意味と使い方を学びました。
この表現は二重敬語にあたります。
丁寧さを出そうとして、かえって不自然なトーンになっているので気を付けましょう。
正しくは「召し上がりましたか」です。
シンプルな敬語を使い、心のこもったやり取りを目指していきましょう。