この記事では「安心させていただきました」について解説をします。
「安心させていただきました」とは?意味
あれこれ思いわずらうことがなくなった、という意味です。
「安心」には、心配事がなく心が落ち着いていること、またそのさまという意味があります。
ほっとできる状態のことです。
「させていただき」は「させていただく」のことをいい、相手に許しを求めることによって、その行為を遠慮しながら行う意になります。
「ました」は「ます」と「た」をつなげたものです。
「ます」は敬意を表し、「た」は過去や完了を表します。
つまり、すでに安心しているということです。
「安心させていただきました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何か気にかかることがあったけれど、それがなくなったときに使用をします。
「た」は過去や完了の意を表す語なので、安心はすでにできていることになります。
「させていただく」は、相手に許しを求めて行為をする意を込めて、相手に対して敬意を表すものです。
聞き手を敬ったいい方をしているので、目上の人や取引先の人に対して述べても問題ないように感じますが、この表現をするのは適切ではありません。
「させていただく」は、相手に許しを求める必要があったり、自分の側に利益があったりするときに使用をするものです。
安心することについて、相手からの許しを求める必要はないので、この場合は「させていただく」とは表現しません。
では、どのようにしたらよいのでしょうか。
この場合は「安心いたしました」とします。
「いたす」は「する」の謙譲語で、自分の側を低めて表現することで、相手を敬うものです。
私が何かをすることについては「いたす」を使用します。
安心したと伝えるだけでなく、安心したことでどうなったかなども伝えると、ほっとしている様子がより伝わります。
「安心させていただきました」を使った例文
・『その知らせを聞いて、安心させていただきました』
「安心させていただきました」の返答や返信例
何について安心したのかによって返答内容が変わります。
病気から回復したことを伝えて、相手が安心をしたなら、身体はもう大丈夫ですということを伝えるとよいでしょう。
ミスによる問題が解決した場合は、今は問題ないことを伝えて、相手を安心させます。
不安になるような事柄は述べないようにします。
入院していて苦労をしたなどは、言わないようにするのです。
まとめ
この言葉は、話し手が安心できたときに使用をします。
相手を敬った表現をしていますが、安心について「させていただく」を使用するのは不自然なので、別の表現をするようにしましょう。