みなさんは、ビジネスシーンで「ご相談させてください」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、例文や言い換えについて詳しく解説していきます。
「ご相談させてください」の意味とは?
「相談」とは、「物事を決めるために、他の人の意見を聞き,話し合う」ということです。
丁寧表現の接頭語「ご」が付いていることから、相手に対して敬意を表す言い方です。
「させてください」は、自分の希望を実現できるように相手にお願いしている言葉です。
つまり、「ご相談させてください」は、物事を決めるための話し合いをしたいことを相手にお願いしている場面で使う言葉です。
「ご相談させてください」のビジネスでの使い方や注意点
ビジネスシーンでは、物事をひとりで取り決めて勝手に進めていくという行動は好ましくありません。
社内や社外で調和し、協力し合いながら取り組んでいくのが一般的です。
そこで必要になってくるのが「相談」です。
話し合いながらお互いの意見を交換し、より良い方向へ進むことができるように努力します。
また、相手からの要望に対して実現が難しいと判断される場合も、相手に向けて「ご相談させてください」を用いることで、実現可能な取り組み方についての話し合いを提案することがあります。
「ご相談させてください」の注意点としては、「させてください」の表現が「一方的」と受け取られる可能性があることです。
こちらの要望や希望を押し通すための相談は、相手にとってメリットがないと判断されてしまいます。
ですから、相手の立場や状況に応じて、言葉選びや言い方を工夫する必要があります。
「ご相談させてください」を使った例文
・『新規プロジェクトの立ち上げについてご相談させてください』
・『来週の出張日程の変更についてご相談させてください』
・『作業に必要な部材の確保についてご相談させてください』
今後の方向性を決める話し合いや、急な日程調整、また、相手との連携が必要な場面において、「ご相談させてください」がよく使われていることが分かります。
「ご相談させてください」の言い換え
・『打ち合わせをさせてください』
・『話し合いをお願いいたします』
・『ご相談させていただければと思います』
「相談」という言葉の意味合いから、これらの言い換えが出来ます。
また、相談したい相手が目上の立場である場合には、敬語表現を工夫し、失礼のない言い方で伝える努力が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ご相談させてください」は、こちらの希望や要望を実現するための話し合いをしたい場面、あるいは、相手からの要望に対して実現が難しい場合、より良い方向へ物事を進めていくための決めごとをする場面で、とてもよく使われています。
「良かれ」と思ってひとりで勝手に物事を進めてしまえば、後になって大きなミスやトラブルになる可能性があります。
取り組みや決めごとについての変更や改善が必要な場面では、相手に「相談」したい旨を伝え、より良い結果に結びつけられるような行動をしていきたいものです。