この記事では「差し支えございませんでしょうか」について解説をします。
「差し支えございませんでしょうか」とは?意味
都合が悪くないですかという意味です。
「差し支え」には、何かをするときの具合が悪い、支障という意味があります。
「ございません」は、「ある」の意の丁寧な表現の「ございます」を「ません」で丁寧に打ち消したものです。
「でしょうか」は、はっきりとしていない事柄を問いかける意を表します。
「差し支えございませんでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、相手の都合をうかがうときに使用をします。
こちらが提示したことについて、それで支障がないかを問いかけるものです。
丁寧な言葉を用いているので、目上の人や取引先の人に対して使用することができます。
「ございます」は「ある」の丁寧な意、「ません」は丁寧な打消し、「でしょうか」は「だろうか」の丁寧な表現で、丁寧な語を3つも使用しています。
しかし、この表現が定着しているので、使っても問題ありません。
気になるようであれば「ございませんか」とするとよいでしょう。
この方がスッキリした印象になります。
否定語を使用せず、肯定的な言い方をすることもできます。
否定語を使用すると、指示の度合いを強く感じたり、嫌な気持ちになったりします。
そのため、支障がないかを問いかけるときには、日程の場合なら「こちらの日程でよろしいですか」のように、別の表現をするとよいでしょう。
「よろしい」には、差し支えないという意味があります。
肯定的な言葉を使った方が、相手にして欲しい行動を具体的に示すことができ、また言われた方が嫌な気持ちになりにくいです。
たとえば、「このままでは成績が伸びないよ」といわれるのと、「頑張れば成績が伸びるよ」といわれるの、どちらの方が前向きな気持ちになるでしょうか。
相手の都合を聞くときにも、肯定的な言葉を使った方が、聞き手を嫌な気持ちにしません。
「差し支えございませんでしょうか」を使った例文
・『こちらのデザインで差し支えございませんでしょうか』
「差し支えございませんでしょうか」の返答や返信例
支障がないかを問われているので、それに対して答えます。
支障がある場合は、はっきりとそのように述べて構いません。
支障があるまま何かを行えば、その後のことに大きな支障がでてしまいます。
断る際には、突き放すような言い方にならないように気をつけます。
まとめ
この言葉は、支障がないかを尋ねるときに用います。
丁寧な表現ですが、ややしつこく感じるので「ございませんか」としてもよいでしょう。
肯定的な表現ができる場合もあるので、表現方法に工夫をしてみましょう。