「熾烈を極める」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「熾烈を極める」とは?
「熾烈」は、「しれつ」と読みます。
これは、「勢い盛んで激しいこと」を意味する言葉です。
「熾烈」の「熾」は、「おき」と読みます。
これは赤くなった状態の炭を示す言葉です。
また、「熾烈」の「烈」は、「はげしい」ことを意味する言葉です。
これらのことから「炭火が激しく燃えるさま」を示して「熾烈」と表現し、意味が転じて「勢い盛んで激しいこと」になっていることが分かります。
ここでは「極める」という強調表現を使用しています。
これは、これ以上ない状態になるの意味ですので、「勢いが盛んなで激しい」ことを強調して「極める」を使用しているのです。
「熾烈を極める」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「熾烈を極める」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの会社がライバル企業と競争していたとします。
そして昨年は、両者とも奮戦し、互いに一歩も引かない競争が展開されました。
このような場合には、「ライバル企業との競争は、今年も熾烈を極めるのでしょうか」と述べるとよいでしょう。
これにより、競争が激しくなることを、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、強い表現であることにい注意しましょう。
「熾烈」だけでも印象の強い言葉なのに、「極める」で強調しているのです。
そのため、相手に与える印象が強くなるため、使い方に注意が必要なのです。
「熾烈を極める」を使った例文
「熾烈を極める」を使った例文を挙げます。
例文のように、競争などが激しい様子を示して使用すると、文章の中で自然に使用できることでしょう。
・『昨年の競争は、熾烈を極めるものでした』
・『競合他社との価格競争は熾烈を極めることになるでしょう』
・『市場シェアの奪い合いは、今年も熾烈を極めるものになりそうです』
「熾烈を極める」の類語や言いかえ
「熾烈を極める」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「苛烈を極める」
「熾烈を極める」の類語には、「苛烈を極める」があります。
「熾烈」も「苛烈」も激しい様子を示す言葉ですので、そのまま言いかえても同じ意味で成立する類語と言えます。
「熾烈さが極まる」
また、「熾烈さが極まる」も「熾烈を極める」の類語と言えます。
こちらは同じ意味の言葉を違う表現で言いかえたものです。
ただし、「熾烈さが極まる」のほうが自然発生的なニュアンスが強まるので、上手に使い分けるとよいでしょう。
まとめ
このように「熾烈を極める」は、競争などが激しい様子と強調して表現したフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉なので、活用することをおすすめします。