この記事では「お出しいたします」について解説をします。
「お出しいたします」とは?意味
何かを提供するといった意味です。
「お出し」は「出す」に「お」をつけたものです。
「お」は動詞の連用形につく形の場合、敬う気持ちを表します。
したに「いたす」をともなう形で使用をすると、謙譲の意を表し、その動作が及ぶ相手に敬意を表します。
「いたす」は、「する」の謙譲語・丁寧語です。
「ます」は敬意を表します。
「お出しいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、これから何かを提供するときに用います。
何かを出すのは話し手です。
自分の側の行為を低めて表現することで、その行為が及ぶ相手に対して敬意を表しています。
そのため、目上の人、取引先の人、お客様などに対して用いることができます。
何かを出すときに用いるもので、出した後に用いるものではありません。
出した後の場合は、過去や完了を表す「た」を使って「お出しいたしました」となります。
たとえば、このような場面で使用をします。
自社にお客様がやってきました。
上司とお客様が話をしています。
そのときに、上司からお客様にお茶を出すようにと言われました。
それに対して返事をするときに、この言葉が用いられることがあります。
店でも使われることがあります。
お客様がある商品を手に取りたいといっています。
この商品は普段は倉庫にしまっており、お客様が自由に手に取ることができません。
手に取りたいときには、店員に頼む必要があります。
商品を見せて欲しいと店員が頼まれたときに、倉庫などから持ってくるという意味で、この言葉が使われます。
出すために時間がかかるときには、「お待ちください」など一言添えます。
持ってきたときには、「お待たせしました」と相手を気遣う言葉を述べます。
しかし、わざわざ「出しますよ」という意の言葉を述べる必要はなく、何かを出すときにこの言葉が使われない場合もあります。
「お出しいたします」を使った例文
・『○○をお出しいたします』
「お出しいたします」の返答や返信例
返答しない場合が少なくありません。
何かを出してくれるので、それを待っていましょう。
出してくれたなら、わざわざ出してくれたことに対してお礼を述べます。
商品の場合だと、この後に購入するかどうかを決めます。
飲み物・食べものの場合だと、飲んだり食べたりしてもよいと出しているので、口にして構いません。
まとめ
この言葉は、話し手が何かを提供するときに用います。
相手を敬う表現をしているので、目上の人やお客様に対して用いることができます。
丁寧な言葉遣いをするだけでなく、出すときの動作も丁寧なものにしましょう。