「好季」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
今回は、「好季」の意味と類似表現について解説します。
「好季」とは?
「好季」とは、「ちょうどよい季節」を意味します。
「好季」の使い方や使われ方、使うときの注意点
日本には四季がありそれぞれの季節によってに陽気がガラリと変わります。
うららかな春、暑い夏、過ごしやすい秋、寒い冬など四季折々で気候や環境は大きく変化しますが、それぞれの季節にやったほうがいいことや向いていることが存在します。
「好季」は「季節的な好ましさ」をあらわす言葉です。
もう少し分かりやすく説明すると「何かをするのにいい季節」「それをやるのにちょうどよい季節」を意味しており季節だけでなく行動や動作と組み合わせたときの好ましさやふさわしさを表します。
たとえば暖かい春は外出するのに良い陽気なので散歩の「好季」です。
桜が咲く季節でもあるので春は花見の「好季」でもあり多くの人が美しい花を眺めて楽しみます。
暑い夏は海水浴の「好季」、過ごしやすい秋は芸術や読書の「好季」、寒い冬はスキーやスケートの「好季」にあたります。
「好季」のあらわす季節は四季に限定されません。
5月末や1月初旬など特定の季節や時期をさして「好季」と表現することもあります。
その季節が好ましいかどうかは行動や目的によって異なるためある人にとっては「好季」出会っても別の人からすると「好季」ではないこともあります。
同じマラソン好きでも暖かい季節に走りたい人と寒い季節に走るのが好きな人とではそれぞれ別の季節が自分にとっての「好季」です。
「好季」を使った例文
・『春から初夏にかけては旅行の好季である』
・『寒い冬は保存食を作るのに適した好季だ』
・『花見の好季を逃してしまうと1年間待たされることになる』
・『6月は鮎釣りの好季だ』
「好季」の類語や言いかえ
・好機
「物事を行うのにちょうどいい機会」を意味する言葉です。
「好季」と同じ読みで意味も似た部分がありますが本来はまったく異なる別の言葉です。
「好季」が意味するのが「ベストシーズン」であるのに対し、「好機」は「チャンス」「ベストタイミング」を表します。
「好季」は数日から数カ月の長い期間を表しますが「好機」はその瞬間や日取りなど短い期間に対して用います。
・時機
「何かをするのにいい時分」を意味する言葉です。
「好季」が自然の移り変わりを含む季節的な機械を表すのに対し、こちらは社会情勢や人間関係など自然以外の要素を含む時間的な頃合いを指します。
まとめ
「好季」は自然の移り変わりによって示される季節的な変化を含む言葉です。
自然とのつきあいかたはもちろん人の営みにも用いられる言葉ですが、似たような意味で使われる言葉が多いことから誤記や混同しやすいため注意が必要です。
正しく使えるように言葉の意味だけでなく似たような意味を持つ言葉についても知っておきましょう。