「うなぎのぼり」とは?使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「うなぎのぼり」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、「うなぎのぼり」という言葉をご存じでしょうか。

この記事では、この言葉の意味や使い方、使う際の注意点、例文や言い換えについて、詳しく解説していきます。

「うなぎのぼり」とは?

「うなぎのぼり」とは、「物事の状態や回数が、急激な上昇傾向を見せる様子」を言い表した言葉です。

「うなぎのぼり」の言葉の由来としては、「うなぎ」の生態に関係があります。

「うなぎ」は、水があってもなくても、スルスルと上に上っていくことが出来る性質があり、また、川の上流からの流れに逆らって川上にのぼっていけることから、転じて、物事が上昇傾向を見せたときに「うなぎのぼり」と表現するようになりました。

「うなぎのぼり」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「ううなぎのぼり」の言葉自体には、良い意味も悪い意味もありません。

ですから、上昇傾向を示す物事の良し悪しによって、「うなぎのぼり」の受け取り方も変化します。

数値や評価などが勢いよく上昇するという意味で、物価や株価の情報においてよく使われている言葉です。


「うなぎのぼり」を使った例文

・『新商品の売上が好調で、業績もうなぎのぼりだ』
・『今シーズンの優勝が見えてきた。クライマックスに向けて観客動員数もうなぎのぼりだ』
これらの例文では、「うなぎのぼり」が良い意味での上昇傾向に対して使われていることが分かります。

・『今月に入って、交通事故の発生件数がうなぎのぼりだ』
・『エネルギー不足問題により物価がうなぎのぼりになり、国民を苦しめている』
これらの例文は、悪い状況において「うなぎのぼり」が使われています。

あまり好ましくない状況ですので、「うなぎのぼり」の傾向が早く収束することを願うばかりです。

「うなぎのぼり」の類語や言いかえ

「うなぎのぼり」と似たような意味合いを持つ言葉を、いくつかご紹介します。

「高騰」

「高騰」「こうとう」と読み、「物価や評価が急激に上昇する」という意味があります。

「うなぎのぼり」は、比較的広範囲にわたって用いられますが、「高騰」は価値・価格などを対象にした限定的な使い方の言葉になります。

「急上昇」

「急上昇」「きゅうじょうしょう」と読み、物事の数や数値が急激に上昇する様子を表す言葉です。

「うなぎのぼり」と同様に、日常的に幅広い場面で使われている表現です。

「人気急上昇」「赤丸急上昇」「打率急上昇」など、馴染みのある言葉が多くあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「うなぎのぼり」は、物事の価値や評価、数や回数が上昇傾向となった場面で使われている言葉です。

成績や実績が上昇していくのは良いことですが、事故や患者の数が「うなぎのぼり」になってしまうのは、避けたいものです。

このように、「うなぎのぼり」は、状況や状態によって良し悪しが変化する言葉であるということを覚えておくと良いでしょう。