知っていることを、丁寧に述べたい時があります。
「把握している」の正しい使い方を見ていきましょう。
「把握している」とは?
「把握」とは、ある事柄を知っていること、分かっていることをいいます。
この場合は「している」と断言しているので「知っています」をオフィシャルに直した表現です。
色々な人から話を聞いて、理解していることをあらわしています。
「把握している」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
問題が起こった時にトップに立つ方がどのくらい状況を理解しているかによって、会社としての進み方も変わってきます。
「把握している」はトラブルが起きた時に、多くの情報を掌握して理解していることを示しています。
よく知っているスタッフに話を聞く、現地の方から情報を教えてもらう、関係する資料を読み込む、いくつかの方法を使って正しい情報を集めていきましょう。
一方で「把握しています」と言い切ってしまうには、状況として早すぎることも。
とくに不祥事が起きた際は、正しい表現でアナウンスすることも大切です。
知っていないことを「把握している」と言い切るとリスクを生みだす恐れもあるので、慎重に言葉を選んでいきましょう。
「把握している」を使った例文
・『コンプライアンスを把握しているか、全スタッフに確認いたします』
・『状況を把握している者から、調査を進めてまいります』
・『現状把握しているデータを、こちらの資料にまとめました』
「把握している」の類語や敬語での言いかえ
「把握している」の類語、そして言いかえの表現を見ていきましょう。
「把握している」の類似表現
似ている言い方に「把握しておいてください」があります。
こちらは上司から部下に、指示を出す時のひと言です。
たとえば土地勘のない場所へ出張に行く時に「現地の地図を把握しておいてください」と使います。
「把握している」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「把握しております」や「認識しております」が挙げられます。
「把握している」の返答や返信例
先方からこうした報告があったら「ご連絡ありがとうございます」や「細かいことでも構いませんので、分かり次第お知らせいただければ幸いです」とお送りします。
緊急時こそ、お互い不安になるもの。
綿密なやり取りを心がけていきましょう。
まとめ
「把握している」を解説しました。
正しい使い方を知って、日々の仕事に役立てていきましょう。