意味があやふやな日本語もあるもの。
「個人的な事情で」の正しい使い方を見ていきましょう。
「個人的な事情で」とは?
この場合の「個人的な」とは、私的なことを指します。
会社での立場ではなく、ごくプライベートにまつわる事情を示します。
個人に関係すること、私的なことをあらわしています。
「個人的な事情で」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
日本語としては間違っていないものの、フォーマルな場面では控えた方がいいことも。
例えば転職活動をしている時に「なぜ前の仕事を辞めたのですか」と聞かれた時に「個人的な事情で」と言いきってしまうと、誤解を与えてしまうことも。
もし企業の倒産など、会社側の都合で退職した場合は「会社都合によって」と言い換えておくなど、場にあわせた対応をしていきましょう。
「個人的な事情で」を使った例文
・『個人的な事情で、明日は半休をいただきます』
・『個人的な事情なので、差し控えさせていただきます』
・『個人的な事情で、明日は午前のみお休みをいただきます』
「個人的な事情で」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語と、敬いの言葉を見ていきましょう。
「個人的な事情で」の類似表現
同じような言い方に「一身上の都合で」もあります。
会社に退職を申し出る時の決まり文句で「一身上の都合により、退職いたします」のように用います。
会社の気風が合わない、人間関係が嫌で自主的に退社をする時など、言いにくいことを伝える際に用いてみましょう。
「誠に身勝手なお願いですが」など気遣いの言葉を添えると、誠実な言い回しになります。
「個人的な事情で」の敬語表現
取引先や社外の方に、退職を伝えなくてはいけないことがあります。
また退職でなくても、私的な休暇を伝えなくてはいけないことも。
ただ退社や休暇の理由を詳細に、よその方にお伝えする必要はないもの。
「明日はお休みをいただいておりますので、急ぎのご用件がございましたら本日中にお願いします」や「一身上の都合により、今月末に退職いたします。
短い間でしたが、お世話になりました」等コンパクトにお伝えしていきましょう。
深くを話さないことも、社会人として大切です。
「個人的な事情で」の返答や返信例
このようなフレーズをもらったら、先方に根掘り葉掘り尋ねるのはやめておきましょう。
相手の希望に添えられるよう、できることをしてみましょう。
まとめ
「個人的な事情で」について、解説しました。
内容を正しくつかんで、ビジネスに役立てていきましょう。