この記事では「お任せいたします」について解説をします。
「お任せいたします」とは?意味
あなたにゆだねます、あなたの好きにしてください、という意味です。
「お任せ」は、「任せる」の連用形の「任せ」に「お」をつけています。
動詞の連用形に「お」をつけて、その後に「いたします」を続けた形で、謙譲の意を表し、その動作が及ぶ相手を敬います。
「任せる」は、相手の好きなようにさせる、物事を他人にゆだねて自由にやらせるという意味です。
「いたし」は「する」の謙譲語です。
「ます」は敬意を表します。
「お任せいたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、他人の好きなようにしてもらうときに用います。
たとえば、Aさんと先輩が食事に行くことになったとします。
先輩が「何を食べに行こうか」とAさんに尋ねます。
Aさんは特別食べたいものはなく、先輩が連れて行ってくれる店ならどこでもよいと考えています。
食事をする店は、先輩に好きなように選んで欲しいです。
そこで、Aさんからこの言葉を伝えます。
相手の好きにさせれば、自分は考える必要がなく楽です。
しかし、その代わりに相手に考えさせることになり、負担をかけてしまうことがあります。
また、相手に任せてしまうと、無責任な印象を与えます。
自分の意見を求められているなら、「お任せいたします」と答えるのではなく、「このように思う」と自分の考えをしっかり伝えましょう。
たとえば、2つのスーツがあり、どちらを購入するのか選択を求められているとします。
このときに「お任せいたします」と店員に伝えては、店員は困ってしまいます。
自分で選んで、どちらを欲しいのか考えをはっきり伝えましょう。
「お任せいたします」を使った例文
・『○○さんにお任せいたします』
「お任せいたします」の返答や返信例
自分の好きなようにしてよいので、好きにさせてもらうとよいでしょう。
たとえば、どこに食事に行こうか相手の意見を求めたとします。
そのときにこの言葉が返ってきたなら、自分が好きな店を選んで構いません。
相手はどこの店でもよいのでしょう。
商品パッケージのデザイン案がいくつかあるとします。
いくつかある中からどれがよいか、相手の意見を求めたとします。
このときにこの言葉が返ってきたなら、自分がよいと思うものを選ぶとよいでしょう。
相手は自分の考えを持っていないようで、この人を頼ってもあてになりません。
まとめ
この言葉は、他人の好きなようにしてもらうときに用います。
自分の意見をはっきり伝えないと相手に迷惑をかけたり、無責任な印象を与えたりします。
考えをいうように求められたならば、自分の考えをはっきり伝えましょう。