「大変苦慮した上での決定」という表現法についての解説です。
「大変苦慮した上での決定」とは?意味
「大変苦慮した上での決定」は、大変に苦しみながら考えたうえでの決定であるという意味です。
つまり、面接などで採用者を出す際、不採用の側に対して突きつけるワードで、ものすごく苦しみながら考えた末の決定であるという言い回しがこの言葉になります。
この言葉を用いれば、企業側はかなり苦しんだうえで答えを出したという印象を与えることが可能となります。
つまり、印象付けにおいてこの言い回しは企業が苦しんだということを印象付けるうえで有効な表現となるのです。
「大変苦慮した上での決定」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「大変苦慮した上での決定」は、印象付けにおいて企業側がとても苦しみながら答えを出してその答えに決定したということを印象付けるために使用します。
特に、採用試験なんかでは、不採用を2名必ず出す必要があるという試験だった場合、苦しみながら2名の不採用者を出すという場合にこの言い回しを使用します。
ただし、この言い回し、不採用になった人物からしてみれば、疑問を持つ場合もあり、なぜ採用試験の集団面接なんかでろくに質問に答えることができないものが採用されるのかと思うと企業に対して不信感しか持たなくなるので注意です。
「大変苦慮した上での決定」を使った例文
・『大変苦慮した上での決定により、不採用とします』
・『大変苦慮した上での決定により、採用といたします』
「大変苦慮した上での決定」の返答や返信例
「大変苦慮した上での決定」については、相手企業が苦しみながら決定したという内容について了解できるかできないかが答えですが、採用試験なんかでは、答えることができないケースもありますので、答えを求めていない場合、そもそも答えという回答権すらないです。
よって回答権があり、企業が苦しみながら決定したという内容について反論できる場合、「なぜ、そのような結果になったのですか?」と問うのが回答となります。
まとめ
「大変苦慮した上での決定」については、企業はとても苦しみながらその結果に至ったということを印象付けることが可能な言葉です。
ただ、この言葉採用試験なんかでは不採用者が不信感を持つ言葉でもあり、集団面接などでろくに質問に答えることができない人物が採用されたりした場合、会社に対して不信感を持つので、ひょっとして身内だから甘い採点なのかという疑いを持ちます。
そしてこの疑いが大きくなると場合によりますが、採用試験が不正であると言い出して、無効の試験があるということを言いだすこともあり得るので、この表現法は、必ずしも苦しんで答えを出したのかという点において絶対であると言い切れません。