この記事では「誠にありがたく存じます」について解説をします。
「誠にありがたく存じます」とは?意味
心の底からありがたく思っている気持ちを表す語です。
「誠に」には、本当にという意味があります。
嘘ではない気持ちを表す意見合いのある言葉です。
「ありがたく」は「ありがたい」のことで、滅多にないこととして感謝するさまを意味します。
「存じ」は「存ずる」のことで、「思う」「考える」「知る」「承知する」の意の謙譲語です。
この場合は、「思う」という意味で用いています。
自分の側を低めて表現するもので、思っているのは話し手です。
「誠にありがたく存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は感謝すべき事柄があったときに述べるものです。
「存じます」はやや硬い表現なので、改まった場面で使われることが多いです。
日常的には「ありがたく思います」「ありがとうございます」などの表現が使われます。
「存ずる」は自分の側を低めて表現することで、相手に対して敬意を表すものなので、目上の人に対して用います。
自分よりも下の立場の者に対して述べると違和感があります。
「誠に」は本当にという意味です。
心の底から感謝している気持ちを表すことができます。
しかし、頻繁に使っているとうそのように聞こえるので、ここぞというときにだけ使うようにするとよいでしょう。
また、些細なことで「誠に」という言葉を使うと違和感があります。
お茶を淹れてくれた、扉を手で押さえてくれたなどに、「誠に」を使うことはあまりありません。
わざわざ時間を作ってくれた、忙しいのに対応をしてくれたといったときに「誠に」が使われます。
「誠にありがたく存じます」を使った例文
・『○○をしてくださったこと、誠にありがたく存じます』
「誠にありがたく存じます」の返答や返信例
感謝の気持ちを示しているので、その気持ちを受け取りましょう。
日本人は謙遜する傾向がありますが、謙遜する必要はありません。
反対の立場だったとしたら、「ありがとう」という気持ちを受け取ってもらえた方がうれしいでしょう。
他人から感謝の気持ちを伝えられたときは、その気持ちを受け取っておくのです。
集まりに参加したという場合なら、その集まりについての感想を伝えてみてもよいでしょう。
感想を伝えられるということは、集まりにしっかり参加していたということです。
いい加減に参加していたのではないことを伝えられます。
まとめ
この言葉は、非常に感謝することがあったときに述べるものです。
やや硬い表現なので改まった場で主に使われています。
そのときどきによって、感謝を伝える言葉を変えてみてください。