「筆を取った次第」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「筆を取った次第」とは? ビジネス用語【一語】

「筆を取った次第」とは?

ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。

「筆を取った次第」とは?

「筆を取った次第」は、手紙で何かを書いた場面で使用できる言葉です。

筆を取るとは、「書く」「伝える」を遠回しに表現したものです。

物を書くためには、筆を取ります。

筆を取った後に墨汁を付けて、紙に文字を書くのです。

つまり、「書く」という行為を遠回しに表現氏のが「筆を取る」という言葉なのです。

ここでは過去形にして「筆を取った」としています。

つまり、「書いた」という過去に起きた事実を言い表しているのです。

なお、「次第」とは、状況や敬意を表す際に使用される言葉です。

そのため、「筆を取った次第」を平易な言葉で言いかえれば「書くことになりました」のようにできます。

「筆を取った次第」のビジネスでの使い方、使うときの注意点

それでは、ビジネスで「筆を取った次第」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。

たとえば、久しぶりに恩師に連絡することにしたとします。

その方は大学時代の教授で、進路を選択する際に大変お世話になったのでした。

このような場合には、「大変ご無沙汰であると思い至り、筆を取った次第でございます」と述べるとよいでしょう。

これにより、手紙を書くに至った経緯について、上手に言い換えて相手に伝達できるのです。

この言葉を使用する際には、「筆を取った」の使い方に注意しましょう。

これは「手紙を書いた」を遠回しに言いかえたものだと言えます。

つまり、「手紙を書いた」のままで使用しても意味は通じるのです。

どちらも同じ意味で使用できますが、印象の違う表現になります。

状況に合わせて適切なほうを選択して使用するとよいでしょう。


「筆を取った次第」を使った例文

「筆を取った次第」を使った例文を挙げます。

例文のように、筆を取るにいたった状況を先に述べるようにすると、自然で分かりやすい文章を作成できます。

・『大変ご無沙汰であると思い至り、筆を取った次第です』
・『申し訳ない気持ちで一杯になり、筆を取った次第です』
・『懐かしい思いが胸に迫り、思わず筆を取った次第です』

「筆を取った次第」の類語と敬語での言いかえ

「筆を取った次第」の類語と敬語を解説していきます。

「筆を取った次第」の類似表現

「筆を取った次第」の類似表現には、「手紙を書いた次第」があります。

「筆を取る」「手紙を書く」は、同じような意味で使用できる言葉なのです。

「筆を取った次第」の敬語表現

「筆を取った次第」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。

たとえば「筆をお取りなさった次第」に言いかえできます。

まとめ

このように「筆を取った次第」は、手紙を書いた経緯や状況を言い表したフレーズです。

ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。