この記事では、「万が一」の意味を分かりやすく説明していきます。
「万が一」とは?
「まんがいち」と読み、「万分の一」という意味になります。
万一ともいいます。
その可能性はものすごく少ないけれど、もしかしたら起こるかもしれないことを表します。
「万」とは、千の十倍を表す言葉ですが、広義では、たくさん、きわめて多いことという意味になります。
よって、きわめて多くある可能性のうちの一つ、滅多にないことだけれど、ごくまれにあることという意味になります。
特に悪い意味ではありませんが、たいていの場合、悪いこと、不幸なことに対して使います。
「万が一」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで使う場合には、めったにないことだけれど、起こる可能性を否定できない場合などに使用します。
「万が一、商品に不備がある場合には、ご連絡ください」のように使用します。
あまり、良いことに対して使う言葉では無いので、相手に対して使う場合には注意が必要になります。
「万が一、あなたが成功したら」などと言った場合には、相手を怒らせてしまいます。
「万が一」と、「万一」は、ほぼ同じ意味ですが、「万が一」のほうが、より、滅多にないことを強調した印象になります。
また、話すときには、イントネーションを強めることによって、もっと、強調した印象を与えることが出来ます。
よって、ビジネスの場で、「万が一」を使う場合の注意点は、あまり使いすぎると大げさになってしまうので、多用しないことです。
「万が一」を使った例文
・『万が一、火事が起きてしまった場合には、消火活動よりも人命を優先しましょう』
・『万が一、自分が負けてしまった場合には、全財産を渡してもかまわない』
・『わたしの鞄には、万が一のために、GPSを仕込んであります』
・『万が一のことがあるから、子どもにはいつも携帯電話を持たせたほうが良いと思います』
「万が一」の返答や返信例
相手が、「万が一」を使い、自分を下げている場合には、「そんなことはありません」などと返答することがあります。
また、「万が一、自分が死んだ時には」などと、言った場合には、「そんな不吉な話はしないでください」と、否定することがあります。
「万が一、災害が起こった時には、伝言を残しておいて」などと言われた時には、「分かりました」などと答えます。
まとめ
「万が一」は、万分の一という意味ですが、滅多に起こらないことだけれど、まれに起こるかもしれないことという意味で使います。
ほとんどの場合、もしも起きてしまった場合には、困ることに対して使います。
また、「万一」よりも強調の印象が強い言葉です。