「ご存じないように思われますが」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ご存じないように思われますが」とは?
「ご存じないように思われますが」は、「知らないように思えるが」と同じ意味になります。
「ご存じない」は、「知らない」と意味する言葉です。
これは「思う」を意味する「存る」という謙譲語が使用されているためです。
また、「ご存じないように」の「ように」は、状態を示しているだけで、それ以外の意味はありません。
さらに「思われる」は「思う」を受動態にしたものです。
これにより、自然に思う状態になることを表現しているのです。
なお、語尾は「が」で終わっているため、文章を完成させるには、文章を続ける必要があることが推察できます。
「ご存じないように思われますが」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「ご存じないように思われますが」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、ライバル企業の動向について、部長と会話していたとします。
部長は、ライバル企業が最近好調な理由が全く分からないと述べていました。
しかし、あなたは、ライバル企業の好調の原因が、新製品の発売によるものであることを知っていました。
このような場合には、「部長はご存じないように思われますが、新製品が非常に好調なのです」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の知らないという状態を、敬語で表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、「思われますが」の使い方に注意しましょう。
「思う」を謙譲語にすると「存ずる」になります。
しかし、ここで「思う」を「存ずる」に言いかえてしまうと、一文中に「存ずる」が二回登場してしまうのです。
このような言い回しはスマートな表現とは言えないため、言葉の重複を避けるように工夫しましょう。
「ご存じないように思われますが」を使った例文
「ご存じないように思われますが」を使った例文を挙げます。
例文のように、誰がご存じないかを先に述べると、分かりやすい文章を作成できるはずです。
・『部長はご存じないように思われますが、既に新書品が発売されました』
・『皆様はご存じないように思われますが、この商品には秘密があるのです』
・『お客様はご存じないように思われますが、当社には絶対的な根拠があります』
「ご存じないように思われますが」の類語と敬語での言いかえ
「ご存じないように思われますが」の類語と敬語を解説していきます。
「ご存じないように思われますが」の類似表現
「ご存じないように思われますが」の類似表現には、「知らないように思えますが」があります。
これは、少し言い方w変えただけの、類似の表現だと言えるでしょう。
「ご存じないように思われますが」の敬語表現
「ご存じないように思われますが」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「ごご存じないかと思われますが」に言いかえできます。
まとめ
このように「ご存じないように思われますが」は、相手が知らないことを想定したフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。